英検準2級英作文練習シート(準2級ライティングテンプレート)

単語やフレーズの選択、穴埋めのみで簡単に英検準2級の英作文を完成させることが出来ます

英検2級英作文にも、そのまま使っていただけます

このシートを使って英作文を作成した後は、必ず全文を音読したり清書したりして復習しましょう

*注意*

2017年度より導入された英作文(意見論述問題)に対応しています

2024年度より導入予定のE-mail問題、要約問題には対応していません

英検準2級英作文練習シートの使い方

<親/指導者>

1、Question欄を書き入れる

<子供/生徒>

2、Questionへの応答をAnswer欄に書く

3、左端の項目から、理由に使うものを選んで丸で囲む

4、First, and most importantly, に続く文を枠内より選び、必要に応じて空欄に書き入れる

5、理由1のサポート文を枠内より選び、必要に応じて空欄に書き入れる

6、Second,に続く文を空欄に書き入れる。枠内の文章から、理由1には使っていないものを使うといい

7、理由2のサポート文を枠内より選び、必要に応じて空欄に書き入れる

8、For these reasons, I strongly believe thatに続く部分を書き入れる

 ~ここまでで英作文作成は完了です~

9、各文の単語数を数えて右端に記入し、合計語数を計算する

10、準2級は50~60語、2級は80~100語になるように、調整する

 I have two reasons to support my opinion.の一文は消してもいい

 準2級では、末尾のFor these reasons, I strongly believe thatに続く一文は消してもいい

 語数が足りない時は、副詞句やサポート文を追加する

<親/指導者>

11、英作文および語数を確認し、添削を行う

<子供/生徒>

12、出来上がった英作文全体を清書し、音読する

英検準2級英作文練習シートの使用例

2017年度第1回英検準2級の出題テーマ

小学校4年生の子の解答例になります

左端破線枠=選んだ理由、黄色ハイライト=選んだフレーズ、赤字=自分で書いた部分

黄色ハイライトの部分を取り出してつなげ、英作文を清書します

準2級英作文練習シートより清書

I think that it is better for people to eat at home. First, and most importantly, people can save money if they cook at home. Second, it is usually a lot of fun to eat at home. Many people enjoy watching TV when they have meals. Also, they can relax when they eat at quiet home. [56語]

ピリオド、カンマ、大文字を正しく使えているか、チェックしましょう

清書した文を音読しましょう

この練習シートを使ってすらすら書けるようになったら、今度は自分で全部書いてみましょう

英検合格に必要な点数の計算方法(素点-CSEスコア)

2016年度からの英作文導入とCSEスコア導入により、英検の合否予想が複雑になりました

子供の英検2級過去問の成績を例に、英検一次試験合格に必要な問題正解数(素点)の予想方法を説明します

英検合否判定ルールの基礎知識

英検では、問題に正解した数ではなく、英検CSEスコアによって合否判定がなされます

英検CSEスコアの説明と、各級の合格基準スコアは英検公式サイトのこちらのページをご覧ください

英検2級では、リーディング(R)、リスニング(L)、ライティング(W)、スピーキング(S)のそれぞれのCSEスコアは満点で650です

英検2級一次試験の合格基準は、リーディング(R)、リスニング(L)、ライティング(W)のCSEスコアの合計が1520以上です

英検2級二次試験の合格基準は、スピーキング(S)のCSEスコアが460以上です

合格基準CSEスコアは英検協会が公表している合格ラインであり、英検回によって変わることはありません

(以下、補足)

一次試験の合否は単純にR、L、Wの3技能のCSEスコア合計で判断され、各技能について足切りのような設定はありません(「3技能のバランスよく得点しないと受からない」と言われる場合がありますが、この合計スコアを満たしていれば関係ありません)

これは、スピーキング(S)を含めた4技能を同日に行うS-CBT形式で英検を受けた場合も従来型英検と同じです

S-CBTも一次試験の合否と二次試験の合否が別々に判定され、両方合格で初めてその英検級に合格となります。二次試験のみ不合格の場合は、一次試験免除も受けられます

繰り返しになりますが、注意として、S-CBTであってもスピーキングのスコアは二次試験の合否判定にのみ反映されます。つまり、スピーキングが満点でも、一次試験合格のための補填にはなりません

英検合格見込み、合格必要点の計算方法(CSEスコア換算)

自分で確認できるのはリーディングとリスニングの英検問題の正解数です

英検合否判定基準は英検CSEスコアです

このため、合否見込みを知るためには正解問題数(素点)CSEスコアの換算を行う必要があります

正解問題数(素点)CSEスコアの換算について英検協会が正式に出しているデータはありません

英検受検者の実績を集めて公開している英語教室さんのサイトから、近い数字を探して拾ってきます

ただし、英検回によって換算が異なるため、複数の換算例をみて、おおよそのCSEスコアを予想することしかできません

このとき、正解問題数(素点)CSEスコアの換算で参照する数字は、必ず、調べたい級と技能(R/L/W/S)の数字を使ってください

CSEスコア換算を見られるサイト(外部リンク)


・ABCブログ

・英検一級道場 講師のコラム

・フル-Eng

(以下補足)

正解問題数(素点)CSEスコアの値は比例関係ではなく、また英検問題によっても変わります

2020年度第一回英検の中でも、本会場、準会場(金曜日)、準会場(土曜日)などのそれぞれで、同じ20問正解でも、そのときのCSEスコアは同一とは限らないという事です

問題の難易度のブレを吸収してCSEスコアが決まる仕組みになっているようです

リーディングとリスニングの現状から、ライティングに必要な点数を調べる

英検2級過去問成績例

リーディング 38問中17問(45%)

リスニング 30問中17問(57%)

こちらの英検2級本番2か月前の過去問結果について、みていきます

CSEスコア換算を見られるサイトから、英検2級について、リーディング17問とリスニング17問のCSEスコアを調べます

CSEスコア換算を見られるサイト(外部リンク)


・ABCブログ

・英検一級道場 講師のコラム

・フル-Eng

英検2級リーディングで17問正解はCSEスコア500程度、リスニングで17問正解はCSEスコア490程度であることが分かりました

リーディングとリスニングのおおよそのCSEスコアが分かったら、合格に必要なライティング(W)のスコアを計算します

英検2級一次試験(R、L、W)の合格CSEスコアは1520です

ライティング必要スコア計算例

1520(合格点)-500(R)-490(L)=530(Wで必要なスコア)

次に、ライティングで必要なCSEスコア530が、素点で何点に相当するのかを調べます

再び、CSEスコア換算を見られるサイトに行って近い数字を探し、英検2級ライティングのCSEスコア530は素点で12~13(16点満点)であることが分かりました

ライティング採点の4観点と得点例

ライティングの採点は、内容、構成、文法、語彙の4つの観点別に評価され、各4点満点(計16点満点)です

ライティング12点の観点別得点例

内容3、構成3、文法3、語彙3

ライティング12~13点(75~81%)はボーダーなので、もう少し余裕をもって送り出したいところです。例えば14点です

ライティング14点の観点別得点例

内容4、構成4、文法3、語彙3

いくら英検のライティングの採点が甘いと言っても、うちの子たちに文法および語彙で4点満点は期待できません。(できるような教育をしてきていません)

と、なると、内容と構成の両方で4点満点を取らないと、合計14点には届きません

採点者(採点AI)によっても採点結果がばらつくことや、問題によっては子供の知識が少ない分野で十分な内容を書けないことも心配です

ライティングで14点を取るのはうちの子たちにはあまり現実的な目標ではなく、やはりリーディングとリスニングを底上げしたいです

約2か月後の英検本番当日までに、ライティングで16点中10点(63%)もらえば受かるくらいのリーディングおよびリスニング正答率に仕上げて送り出したいです

ライティング10点の観点別得点例

内容3、構成3、文法2、語彙2

ライティング10点の場合にリーディングとリスニングで必要な点数を調べる

ライティングが10点で合格できるリーディングとリスニングの正解数はどのくらいでしょうか

先ほどの逆を行うと分かります

CSEスコア換算を見られるサイトでみると、英検2級ライティングの素点10点はCSEスコア500位でした

R+L必要スコア計算例

1520(合格点)-500(W)=1020(R+Lで必要なスコア)

リーディング(R)とリスニング(L)のCSEスコアの内訳は不問ですので、お子さんが点数を取りやすい内訳で目標を設定すると良いです。小学生で英検3級以上、中学生で英検準2級以上に挑戦されるお子さんは、リスニングが得意な方が多いと思います

うちの場合は、R、Lの正答率が同じくらいなので、CSEスコア換算を見られるサイトでRとLでそれぞれCSEスコア510が得られる素点(問題正解数)を調べます

リーディングは38問中24問(63%)、リスニングは30問中21問(70%)でした

子供の過去問成績とあわせてみてみると、

リーディング24問(63%)には、
17問(45%)からあと7問UP必要

リスニング21問(70%)には、
17問(57%)からあと4問UP必要

このように分かり、目標設定のヒントになります

ここからは、「では、各技能のどの大問で何個正解数を上げるのか、そのために何を行うのか」という話になります

この一連の作業が面倒な場合は、英検問題で練習は続けながら何回か英検を受けてライティング高得点で合格を狙うのもいいし、細かいことを気にしなくても合格できる力をつけてから受けるのもいいと思います

【C43】小3 英検2級ライティング添削と直前対策

小学3年生のお子さん 取り組み状況

1週間後に英検2級を受検する

リーディングとリスニングは過去問で60~70%で安定

ライティングはテンプレートを覚えて使えている

推奨文字数は書けている

簡単な英語でサンプル解答を作って教えているが、子供が書く内容が薄くて心配

残り1週間はライティングのサンプル解答を覚えさせるのでよいか?

(英作文を2件添付いただきました)

英作文点数予想と添削

(メンバーさんの英作文は、本サイトでは公開していません)

英作文を拝見しました

スコア予想ですが、観点別4項目で各2点ずつはもらえて、8点(50%)かそれ以上もらえると思います

以下の点で、減点される可能性があります

逆に、以下の点を守れば、内容点と構成点で3点ずつもらえる作文に変わると思います(10点かそれ以上になる)

現時点でも、言いたいことは、とてもよく分かります

3年生さんがこれだけ書けるんですね。がんばっておられますね

【直すところ】
1)イントロの文でnotとしている内容について、結論の文ではnotが漏れています

かならず一貫したスタンスを取るべきです

これのミスは、うちの子もやってしまいがちでした

対策として、英作文を書き終わった後のチェック項目に「初めの文と終わりの文で同じことを言っているか」を加えました

2)wouldのつづりを間違えています

wouldはつづりを覚えられないなら使わない約束にしてください

will、can、もしくは普通の現在形で書いた方がいいと思います

3)2個の理由が近すぎます

理由2個目について、例えば就職時に肥満体型では不利という意味かと推測します。しかし、実際の英作文ではそこまでは書かれていないので、健康維持というくくりで1個目の理由と同じとみなされる可能性があります

対策として、思い付かないときは「環境、健康、お金、時間」の4項目から書くと約束し、逆に、この中の1項目のみを使って理由2個を書くのは禁止とする

例:
今回は、理由1個目は「健康」なので、これと重ならない2個目を考えます

「時間」で考える→学生は忙しい。運動の時間を取るのが難しい→授業内で運動出来れば便利

(友達ができる、リフレッシュして授業に集中できる、などを追加してもよい。ただし、「健康」につなげないように注意)

「お金」で考える→学生は貧乏。民間のジムは高い→授業内で運動させるべき

様々なテーマで、「環境、健康、お金、時間」の4項目にこじつける練習と定型文の暗記をおすすめします

ライティング、スピーキング 4つの理由の定型文

It(doing) is good(bad) for the environment.

It(doing) is good(bad) for their health.

It(doing) costs(saves) a lot of money.

It(doing) takes(saves) a lot of time.

※doingは動名詞。 例)studying abroad, eating out

残り1週間 直前期にやること

リーディングとライティングで60から70%を安定して取れているなら、残りの時間はライティング対策に注力でいいと思います

ライティングが一番短期間で上がりやすいです

<参考 うちの直前期ライティング対策>

・これまでに添削、清書済みの英作文の再現作業
(イントロ、コンクルージョンは前回書いたのと同じ内容を書いてある状態で、理由は日本語で書いておいて、それを英語に直させる)
・ライティングで間違えやすい単語の書取り
(同じ単語を繰り返し間違うので、結局本番の日の朝までやってました)

相談者さんから、「英作文は添削済みのものの復習よりも新しいテーマを優先していた。子供は書くのを嫌がるが、定着のために添削済み英作文の清書や再現なども検討したい」とのコメントをいただきました

相談者さんのコメントはLINEオープンチャット「小・中学生の英検をサポートする親」の同じ番号のノートから見ることができます

うちは英検2級対策をしていたのが4年生後半から5年生の時だったので、現在3年生の相談者さんのお子さんよりも『書くこと』の困難さがなかったと思います

英検本番直前は負荷を落として自信をつけさせる目的で、以前に書いた英作文の再現を書かせていました

「イントロ、コンクルージョンは親が書いておいて、理由だけ子供に書かせる」という方法で、実際にお子さんが書く量(=負荷、所要時間)が格段に減ります。ぜひ試してみてください

(イントロとコンクルージョンは、毎回決まった文章に質問文(設問)の言葉を当てはめるだけなので、一度それができるようになれば繰り返し書く必要はないと判断しました)