【英検3級ライティング】質問に対する答えを書く問題のコツ

※2017年度に導入された「質問に対する答えを書く問題」について述べています。2024年度からは、英検3級ライティングにE-mail問題が追加になりますのでご注意ください

英検3級の質問に対する答えを書く問題は、上位級につながらない

英検3級だけ、準2~1級と質問のタイプが異なります

3級は主に「自分のこと」を書きますが、準2級以降は「自分の意見」を書きます

そういった意味で、3級ライティングは深く勉強しても以降の級につながりません

このため、英検3級ライティング対策は省エネで済ませることをおすすめします

具体的には、定型文を暗記してどのような質問が来てもワンパターンで書くことです

小学4年生の子供に英検3級英作文を書かせるために作ったワークシートはこちら。単語やフレーズの選択と穴埋めだけで英作文を完成させることが出来ます

テンプレートの使い方と使用例は、こちらのページをご覧ください

Yes/Noで答えられない質問は解答文型に注意

英検3級ライティング問題の頻出パターンはこちら

Which do you like better ~?

What do you like to do/want to do?

Do you often ~?

しかし、まれに以下のような質問も出ていました
What is the best month for a sports day?

この場合、上の3つとは異なって答えがI(私は)スタートの文にならないので要注意です

さらに嫌なところは、一文目を問題文中の単語を使って書けないところです

例)
【質問】What is the best month for a sports day?
【解答】○○ is the best month …
の○○に12の月のどれかを正しいつづりで書かなくてはいけません

中学生には楽勝でしょうが、英語を書いてきていない小学生には厳しいです

うちの子の場合はもっとひどくて、つづり以前に12の月を英語で言えませんでした

対策として、
Days of the week

Months of the year

Four seasons

の中から、各1個だけは正しいつづりで書けるように練習しました

つづりを間違えにくくて簡単なのはこちら!

Days of the week⇒Sunday ←大文字スタートな点に注意

Months of the year⇒May ←大文字スタートな点に注意

Four seasons⇒winter

ちなみに、このように意見はともかく書ける単語で書く場合、理由は後付けでこじつけを書くことになります

自分が本当に思っていることでなくてもいい。英語で書きやすい内容を書く

これは、英検英作文共通のコツです

例)
【質問】TVゲームは好きですか?

【解答】
答えはYes.

もちろん好き。理由はFun!

もう一個の理由は~思いつかないな、、

そうだ、「勉強になる」って英語でなんていうんだっけ?エデュケーション?つづりは?

もう、答えはNo.で書こう

理由1はNot Fun ←思っていないことを書いてもいい

理由2はBad for my health ←練習した単語を正しいつづりで書くことが大事

英検ライティングは、このような思考で乗り切ってください

【C30】中2 英検準2級ライティング 模範解答レベルの英文が書けない

中学2年生のお子さんの親御さんから、タイトルのご相談をいただきました

中学2年生のお子さん 取り組み状況

1週間後に英検準2級を受ける

旺文社の問題集で準2級ライティングの定型パターンは覚えた

模範解答のレベルの英文が書けない

英検に合格するために模範解答レベルの英文を書く必要はありません

英検英作文の採点は甘いと言われています

減点法で採点されますので、無理をするよりも平易な単語と文で書いてミスを少なくする方が高得点を狙えます

準2級ライティングの定型パターンを覚えたられた事は重要です

定型パターン通りに書くことで、構成点4点満点がもらえます

単語は、important, useful, expensive, busy, funなど簡単なもので大丈夫です

こちらに、うちの子が小学4年生のときに英検準2級の英作文で書いた単語を載せています

これを見て、安心してください!

このときの点数は語彙が3点(4点満点中)、合計では14点(16点満点中)でした

英検公式サイトや過去問集に掲載されている解答例、ライティングの参考書には多数の表現が載っていて、それを真似して書くことはよい勉強になります

ただ、英検本番では英作文問題は1題、それに対して理由が2個で各理由につき2~3文しか書かない事を考えると、確実に書ける手持ち表現を組み合わせて使うのが現実的です

お子さんの英作文を拝見しました。よく書けています!大丈夫です!

本番まであと1週間なので、書くことのハードルを上げずに、自信をつける方向で練習されると良いと思います

お子さんが英検準2級合格済みのオープンチャットメンバーさんからも「4級レベルの簡単な単語で書けば大丈夫」とのコメントをいただきました

また、お役立ちフレーズ集を共有していいただきました

相談者さんの学習状況詳細や他メンバーさんからのアドバイスは、LINEオープンチャット「小・中学生の英検をサポートする親」の同じ番号のノートから見ることができます

【C29】小3で準2級受検 ライティングが進まない

小学3年生で英検準2級を受検予定のお子さん、ライティング対策の相談をいただきました

リーディング、リスニングの正答率は十分、昨年2年生時点から塾では「合格確実」と見込まれているお子さんです

あとは、ライティングがなんとかなれば受かります!

小学3年生のお子さん 取り組み状況

一週間後に英検準2級を受ける

質問文中のproduct、invent、develpmentといった英単語を混同して、質問の意味を正確に理解できていなかった

模範解答を読んで聞かせてその訳文を説明して、それから日本語から英訳。半日かかった

親子で国語辞典をひいて日本語の意味を確認しながら英作しているが、このペースでは日が暮れる

お子さんの英作文を拝見しました。きれいな字ですね

頑張って書いておられる様子が伝わってきます

「小学生には難しめのテーマや単語 質問の意味をかんちがい」の対策

対策1:ライティングの問題は2回読む

英検英作文はたった1問での勝負なので、問題で聞かれていることを勘違いして書きはじめてしまうと致命的です

 ※2024年度からはライティング問題が2問に増えます※

落ち着いてもう一度読むことで、質問を誤解したまま書き始めるリスクが減ります

オープンチャットメンバーさんからいただいた情報では、英検英作文では設定をかなり特定した出題が見られます

 例)観光地は ” 車いす利用者に ” 十分配慮しているか?

事前に練習した中に「似た問題」があっても、練習で書いた英作文を丸ごと使えるとは限らないので注意してください

きかれている内容やきかれ方に合わせた解答を作成する必要があります

私自身は、英検1級二次試験を受ける前に10年分以上の過去問で練習しました

その中には「とても似ているけど少し聞き方が異なる」質問が繰り返し出ていました

対策2:質問を日本語に直す

母語方式で英語を学ばれているお子さんではこの限りではありませんが、よほど英語優位でない限り、害はないと思います

今回の場合では、問題文に含まれていた単語「products」と他の英単語の意味を混同したという事でしたので、日本語に直して確認すれば「invent」や「development」はお店では買えないので、質問文の意味が通らずおかしいと気づきます

「小学生には難しめのテーマや単語 質問の意味が分からない」 の対策

対策3:過去問と予想問題をたくさん読んでおく

過去に準2級英作文で「presentation(発表)を学校で指導するべきか?」というような出題があり、子供泣かせだったようです

過去問や予想問題の中で単語や英文の意味がわからないものがないか、チェックしておくことが大切です

全ての質問に対して英作文を作成するのではなく、問題を日本語で言うだけです

うちでは、英作文問題に限らず英検の勉強全般において、すべての英文を日本語訳させることはしませんでしたが、理解があやしいかな?と疑われた場合は、その部分を日本語で説明させていました

スピーキングの意見を問う質問とライティングの質問は出題傾向が同じなので、スピーキングの質問も確認してください

対策4:分野別の頻出語句を覚えておく

「英検〇級英単語」といった単語帳の英単語とは別に、英作文問題集にまとめて載っている分野別の頻出ワードを覚えておくと安心です

こちらの英作文対策問題集「完全制覇」シリーズでは「英作文で使えるWords & Phrases」としてまとめられています

(アマゾン商品画像:8ページ 書籍の構成紹介参照)

(「英作文で使える~」とありますが)これらの単語は、能動語彙(自分が発信するときに使える語)に出来なくてもいいです

受動語彙(聞いて読んで意味が分かる語)レベルでいいので、幅広い語をマスターしてから英検本番に臨んでください

対策5:ひとつ上の級の過去問や予想問題もチェック

準2級を受けるなら2級の過去問を、2級を受けるなら準1級の過去問を確認しておくと、さらに安心です

英作文添削

元の英作文がないので分かりにくいと思いますが、LINEオープンチャットでの添削例として参考に掲載します

最初の文(イントロ)と最後の文(コンクルージョン)は繰り返しでいいです

準2級はWhich+比較級の形での出題が多いです

it is goodに変えずに、もう一度it is betterと書きます

productsを2回目はgoodsやthingsに変えるのはいい事だと思います

同じ単語を繰り返し使わずいろんな単語を使った方が、点数が高く出ると言われています

うちでは、英作文の最初の文は「I strongly believe~」、最後の文は「I think ~」と少し変えて書くことにしていました

複数のオープンチャットメンバーさんより、子供向けのライティング定型文の提供や英作文添削、その他アドバイスをいただきました

相談者さんの学習状況詳細や他メンバーさんからのアドバイスは、LINEオープンチャット「小・中学生の英検をサポートする親」の同じ番号のノートから見ることができます